果てしなく広い世界の中のこの場所に産まれて来たのは奇跡で

何不自由ない親の下に産まれただけで私のスタートラインは優遇された様なものだ

人生のスタートラインにすら立てない人間に比べたら

不利なスタートラインに立った人間に比べたら




だけどその分私に対する期待も大きく重くて

背負った荷物は肩に食い込み重圧に押し潰されそう


恵まれない境遇の人間に同情しながら他人も羨む境遇の私は幸せを感じられない


たった一日生き延びて喜ばれる人間を

羨ましく思うのは間違いなのか


他人から見て幸せで或る筈の私は


沢山の涙に沈む人間を羨ましく思ってはいけないのか






幸せなんて
何で計ったらいいの…