色えんぴつ



薄暗い照明。
アルコールの匂い。

小さなこの店のカウンターには、見たこともないたくさんのお酒が並んでいる。

「莉奈ちゃん!ここはなー、稔の親父の店なんだよ」
「てゆーか、私たち制服だしヤバいんじゃ…」

初めて来た飲み屋街。
洒落たBarに、明らかにそぐわない紺のブレザー。

「大丈夫♪俺んちの店だし!常連ばっかだし、無法地帯だし?」
「いくら田舎でも、さすがに警察とか!」
「あー!もう!!!」

ワックスで無造作にセットされた髪を、わしゃわしゃと崩す稔。





「とにかく楽しめ!」

…もう、どうにでもなれ。