「俺、両親が仕事で忙しくてさ
おばあちゃんっ子だったんだ。
でも中2の時におばあちゃん死んじゃってよ
久しぶりに両親に会った。
そしたら、一人暮らしするか、って話持ち出されて
嫌だったけど
俺、邪魔なんだなって分かって
結局ずっと一人暮らししてる。」
そんな…
私だけだと思ってた
一人なのは…
私だけじゃない
裕亮もだったなんて
「でもお前のこと聞いてたら
俺なんかまだまだだって…
お前の方が苦しくて寂しい思いしてきたって思うと、俺なんか全然辛くなくなって思えた。」
ちがうよ…
「そんなことない!
第一、比べることじゃないよ…」
「…あぁ。そうだな。」

