ベッド脇に有る丸い椅子に座って、眠り続ける稟の寝顔を見ていた。


「ん……。」


瞼を小刻みに動かす。


「稟…!?」


うっすらと瞼が開く。


「稟!分かるか?
俺だ、章夫だ。」


「章……ちゃん?」

目だけを動かして、俺を見た。


「稟…。」