カチャッ 「はい。」 「あっ…あの、水口と申します。 稟さんは、いらっしゃいますか?」 「ここでは、何ですから、中に入ってください。」 稟の母親だろうか。 上品な身なりで、顔も何処か稟に似ている……。 「失礼します。 あの…これつまらない物ですが、お口に合いますかどうか」 手土産を、母親らしき人に差し出した。 「まぁ、私此処の 和菓子好きなんですよ。 有難うございます。」 パアッと明るくなった顔は、稟と同じだ。