「ねぇ…、章ちゃん…手…繋いでて?」

「いいよ。」


「私ね?夜…眠る時間が怖いの……。
もう……目覚めないんじゃないかって気がして……。」


繋いだ手が、微かに震えていた。


「怖いよ……。
死ぬの……怖いよ…一人に……なりたく……ないよ。」


「稟!」


涙を流しながら、小刻みに震える稟を
抱きしめた。


稟…どうか、寂しがらないで?


俺達は、一緒だから……。