余命の告知から、二週間後、決勝戦の日が来た……。


正直、俺は決勝に出られる気分では無かった。


夜が怖いんだ……。

目を閉じて、覚めると稟がいない様な気がして……。



稟……お前の夢を叶えてみせるから、


だから、一日でも長く生きて欲しい。


また俺に、笑顔を見せて欲しいんだ…。

「章ちゃん」って呼んで、笑顔を見せて……。