ラスト・メッセージ

はあぁぁ…。


彼女の稟は、一般人だ。

だから、業界の事は全然知らない。

あいつは、真っさらなんだ。

今ついた、俺の嘘も信じて疑わない筈だ。

だからなのか…?

この、妙に納得いかない気持ちは…。

「彼女…いたの?」
声のする方を見ると美樹がいた。

「なんで…?」

「トイレに行きたくて…。そしたら、バツの悪そうな感じの喋り方だったから…。」

さすがは、大人の女だ。

少しの変化にも敏感だ。

稟は……気付かないだろう。