私は話し始める。
「なら聞くけど、私はユウの姫になる意外には、ヴァンパイアにはならないってコト??」
本で読んだり、ユウの話を聞く限りでは、そういうことになる。
だけど
「それだけではない」
ユウが言う。・・・やっぱりまだ秘密があった。
「確かに、姫になればヴァンパイアにはなる。だが、もう1つだけ方法がある」
「何なの・・・??」
私は唾を思わず飲み込んで、少し前のめりになって聞く。
ユウは答える。
「ヴァンパイアに血を吸われ、そしてヴァンパイアの血を飲むこと」
・・・それって、どういうこと??
私は頭に?マ-クを沢山つけてしまう。
「つまり、お前は条件1をクリアしたわけで、後はお前が俺の血を飲めば、お前もヴァンパイアとなる」
ユウは真顔で言う。
「あ・・・ははっ」
なんでか分からないけれど、笑ってしまう。
「じゃあ絶対に大丈夫じゃんっ」
私は言う。
「ユウの血なんか飲む気ないし・・・なんだ、よかったぁ」
私はホッとすると、急に眠気が襲ってきた。


