私はため息をつく。



「なによそのため息っまたくだらないとか思ってんでしょ!」



「正解」



私は笑いながら答えた。



だが紗世は真剣そうな顔で




「コレ読んで少しはヴァンパイアの良さを分かりなさいっ!」



紗世は私に本を押しつけた。


いらないんだけど...



でも何か言おうとした瞬間、紗世が凄い顔で私を見てきた。



仕方なくその場は、おとなしく従うコトにした。



紗世は満足っというような顔をして



「ぢぁ帰ろっか!」



そう言うなり一人で帰りの支度を始める。



私は紗世に見つからないように、小さなため息をこぼした。