「な・・・なんなの?」
今、私は自分の部屋にいる。
扉にはカギも閉めて、誰も入ってこれないようにしてある。
・・・さっきのは何?
私は何をされたの??
右手の人差し指が熱を持っているように熱い。
ユウに吸われたせいなのか、血が流れすぎたのかはわからない。
「私...ヴァンパイアになっちゃうの??」
突然不安になってくる。
最初に言ってたのは、契りを結んで、私が姫になればの話。
だけど
ヴァンパイアに血を吸われれば、皆ヴァンパイアになってしまうのでは??
映画で見たワンシーンを思い出して、どんどん顔から血の気がなくなるのを感じる。
その時
----トントン
扉を叩く音が聞こえた。


