その日、ユウの頬はずっと赤かった。




・・・結局


私たちは紗世にヴァンパイアの存在を知らせただけで、家に帰って来た。


紗世は


「ヴァンパイアになるはいぃけど、私の前からいなくなったりだけはしないでね」


それだけを言って、本を手に、自分の部屋に行ってしまったみたいだった。


だから仕方なく私たちは、家に帰るコトになったのだった。


「ねぇ」


私が口を開く。


ユウは、赤くなった頬を冷やしながら、私の方を見る。


「痛い?」


分かっているコトを聞くな、という目線を私におくる。


「ユウがいけないんだからね!私は自分の身を守っただけだから」


そう言って、夕食の準備に取り掛かる。


家には



私とユウだけ