それでも紗世はまだ妄想をしているようで・・・



なんだか私は、紗世が羨ましくなる感覚を覚えていた。



あんな風に生きていけるなら、どれだけ幸せなのだろうか。。。



私はそっと目を閉じて、頭に浮かぶ人に、そっと呟いてみる。



決して返事はないけれど。



それでも笑っていてくれるから



だから私は



話し掛けるんだ



大事な・・・



大好きだった亡き人に