「んなのいたらいたで困るしっ」



私は紗世に言う。


「え~なんで?!私の血でしか生きられないっなんて展開、まぢイィんだけど♪」


紗世が妄想を膨らまして、凄く楽しそうな、そして本当にそうなったらイィと思ってるような顔をしてる。


私は、そんな非現実的なコトが本当に起こるなんて、考えたコトもない。


「美姫は夢がないんだよ!もっといろいろ考えなよ」


紗世が私を指さして、うんうんと一人でうなづいている。


私も紗世みたいな性格なら、きっとヴァンパイアだのなんだのと、夢を見れたのかも知れない...