やがてモダンな外観の店へ到着しS氏に続いて店内へ入ると、内装も落ち着いており私は大変気に入った。

S氏の薦める料理を注文して歓談しつつ暫く待つとすぐに料理が運ばれてきた。

薦める通りとても美味しそうだったので早速箸をつけるとS氏は私が弱者を食い物にしたと言い出した。

何の事かと尋ねると今私が食べた物は兎の肉を蒸した物であり、兎は食物連鎖の底辺の弱者であると言う。

なるほど先ほどの物言いはここに繋がるのかと感心しているとS氏は更に続けた。

「つまりお前が今食べているのは…





『弱肉定食』なのさ」




アリガトゴザイマシター!