「隼人っ」


「美央」


二人の時だけ、そう呼ぶようになった。


親の前でもうっかり言いそうになるけど、
心がけていると全然平気。


「ねえ隼人」


「ん?」


「デート、どこいく?」


「そうだな・・・」


頭を抱える隼人。


可愛いー・・


てっこんな時にまで!


私馬鹿かなあっ?


「美央のいきたいとこ~」


「いいの?」


「いいよ」