またおおよそ3分たった。

石場も、もう限界だろう。

俺はポケットから携帯を出して健太に電話をかける。


プルルルル


「健太、いいか?よし、やるぞ」


そう言って俺は電話を切った。


よし。あとは石場を部屋に入れて殴るだけか。


俺はドアを軽くノックする。


「ん?なんだ?稲垣さん、ちょっと待っててください。」


石場はそう言った。


俺はあわててドアが開いても見えない位置に移動した。


ドアが開いて、石場が入ってくる。


「仲間は?」


「大丈夫だ。」


そう言うて石場はドアをちら見した。


「もう時間がない。稲垣は自分より部下を使うから今出ても稲垣とは最後に戦うことになる。頼んだぞ。」

石場はそう言うと目を閉じた。


俺は軽く頷いて石場の腹を殴った。