俺は校門を出たところで亮太に話かけられた。

「なぁ、豪ちゃん。」

俺はなんかボケーとしていて、いきなり声をかけられたためビックリした。

「えっ?何?」

亮太は少し心配そうな顔をしている。

「この前さ、篠崎と睨み合った時、最後笑ってたじゃん?あん時だけ俺の方見てんだよね…………」

確かに笑ってる時は俺と目線が合っていなかった。


亮太を見て笑っていたなんて……………。


俺の脳裏に不安がよぎった。

確か、アイツは倍にして返すって言ってた。

まさか、亮太をシメるって事か?


俺は亮太に真剣な顔をして言う。

「亮太。できるだけ篠崎達には気を付けろ。怪しかったらすぐ逃げてくれ。」