10分程たっただろうか?
相変わらず亮太と健太は寝てる。

2人の寝顔を見ていると、藤崎さんが来た。

「おっまたせ〜〜!」

………テンション高くね?
服、派手だし。

まぁ、いいか。

藤崎さんは少し嬉しそうに

「じゃっ!行こーか!」

と言う。

俺は軽くうなずいた。




病院から出て少ししたところで、藤崎さんが話かけて来た。

「神崎君てさ、新一高でしょ?」

「はい」

さすがに年上の女とあって、敬語を使う。

「あ!もっと砕けていいよ。私そーゆーの気にしないからさ!」

砕けていい………。

じゃあ、いっか。
敬語やめよ。

「でさ、新一高て結構荒れてるでしょ?ケンカとかよくする?」


ケンカかぁ。最近はしてないなぁ。

「いや、最近はないけど、昔は。」

藤崎さんはそれを聞いてへぇーって顔をしてた。

「じゃあさ、神崎君ケンカ強いの?」

藤崎さんは少し真剣な顔で聞いてきた。


ケンカか。

「俺は番長じゃないけど、学校では一番強いらしい。」

まぁ、他人からの評価だから間違いないかな?


「そうなの?すごーい!」
藤崎さんはホントに驚いてるみたいだ。