ある程度道を進んで行くとだんだんと街灯もなくなっていって、暗くなっていく。


俺らがいる場所は、じっと見ないと顔がわからないくらい暗くなっている。


「さらに暗くなったし。やべぇー怖ぇー」


相変わらず俺はキョロキョロしながら歩く。


「ふふふ」


橋本は笑っている。


「なんか出てきそう………。ヘンなの出てきたらやだー!」


なんか男のくせに情けないよね。


しかも不良だよ?


「そんなの出てくるわけないじゃーん」


橋本は相変わらず笑っている。


「だよな」


俺は自分に言い聞かせるように言う。



バキッ!!!


その時、俺の顔に痛みが走った。