出口を出ると、外はもう暗かった。


でも、街灯があるから真っ暗って程ではない。


「暗ッ!!」


外に出た俺の第一声。


まぁ、率直な感想だね。


「うわー。暗ーい」


橋本も同じ様な事を言ってる。


「怖ぇーからさっさといこうぜ」


俺は歩きだす。


橋本もそれに着いてくる。

「あれ?新一高の最強男がビビってる?」


橋本が茶化してきた。


「いや、俺昔から暗いとこ苦手なんだよねぇ」


俺は周りをキョロキョロ見ながら言った。


「挙動不審だよ!神崎君!」


橋本は笑いながら言った。

それを見て俺も笑った。