「ナイバッチー」


俺はほぼ棒読みで誉める。

「へへーん」


橋本は振り替えらず前を向いたまま反応した。


次の球も難なく弾き返すとあとの球ぜんぶ前に転がした。


バッティングし終わった橋本が中から出てくる。


「結構うまいじゃん」


俺は笑いながら言った。


「伊達にソフトやってた訳じゃないもん」


橋本はそう言うと近くのベンチに座った。


「ふー!疲れたー!」


橋本はそう言うと伸びをした。


「じゃあ、俺打ってくる」

ベンチで休んでる橋本にそう告げて、俺は中に入った。