そんなこんないろいろ話していると、あっと言う間に亮太ん家に着いた。


「よし。ついた」


俺は軽く伸びをする。


亮太ん家は普通の一軒家だ。


「元気かなー?」


橋本は少しウキウキ気分みたい。


俺らは玄関まで進んでインターホンを鳴らした。


ピーンポーン


「はーい」


中から女の声がした。


ガチャ


「あら!豪君じゃない!」

「あっ。ども」


中から出てきたのはもちろん亮太のお母さん。


お母さんって言っても、まだ若いはず。


「あら?そっちのお嬢さんは?」 


「あっ。亮太と同じクラスの橋本由佳です!」


橋本はかなり元気よく挨拶していた。


「もしかして亮太のお見舞い?」


亮太のお母さんは橋本に軽く会釈をした後いった。


「そーっす」


俺は頷く。


ついでに橋本も頷く。


「まぁ!ありがとう!じゃあ、あがって!」


俺らはお母さんに手招きされながら家の中に入った。