俺らは今、学校を出てちょっと行ったところの道を歩いている。


学校から亮太ん家までは歩いて大体20分。


案外遠い。


「ねぇ?亮太君の傷って重症?」


いきなり橋本が訪ねて来た。


「ん?たぶんそんなにひどくないと思うけど?」


俺がそう言うと橋本は胸をなでおろした。


「よかったぁー」


本気で心配してたみたいだ。


かなりホッとしてる。


「んな心配しなくていいからさ」


俺は少し笑顔で言った。