それからお母さんは、また、木の下で編み物をやり始めた。
「ねぇ、お母さん。もうすぐ、ボク、お兄さんになるんだよね?いつなるの?」
お母さんのお腹の中には、今、赤ちゃんがいるらしい。
信じられないけど、ボクも、お母さんのお腹の中から生まれてきたんだよって、お母さんが言っていた。
「そうねぇ…来年の春には、もうお兄ちゃんになってるかなぁ?」
お母さんはそう言って、まだ大きくなっていないお腹を優しくさすった。
ボクも、まだ大きくなっていない、お母さんのお腹をさすってみた。
「ボクね=もう、赤ちゃんのお名前も考えたんだよ♪」
ボクがそう言うと、お母さんは、少し笑いながらボクの頭をヨシヨシって、撫でてくれた。
「どんな名前にするの?」
興味津々で聞いてくるお母さんに、ボクはわざともったいぶって、「エヘン」と咳払いをする。
そして、息を溜めてから、お母さんにボクが考えた名前を教えた。
「あのね…『ウララちゃん』っていうのc」
その名前は、口にするのが、なんだか恥ずかしいような、そんな不思議な感じがする名前だった。
けれど、ボクの頭の中には、『ウララ』という名前しか浮かんでこなかったのだ。
「ウララ…?」
お母さんは、その名前を聞くと少し驚いた顔をして、何度も、「ウララ、ウララ…」と呟いていた。
「………お母さん?」
心配になった僕が、お母さんの顔を覗き込むと、お母さんはやっと、僕に笑顔を向けてくれた。
「なんでもないわ…。『ウララ』って、とっても、素敵な名前ね………でももし、生まれてくる子供が男の子だったら、どうするの?」
お母さんの鋭いツッコミに、ボクは満面の笑みで答えた。
「絶対!女の子だよ!絶対、絶対、ぜぇ~たいだよ!」
ボクがそう言うと、お母さんは吹き出すように笑って、また、ボクの頭を優しく撫でてくれた。
「ねぇ、お母さん。もうすぐ、ボク、お兄さんになるんだよね?いつなるの?」
お母さんのお腹の中には、今、赤ちゃんがいるらしい。
信じられないけど、ボクも、お母さんのお腹の中から生まれてきたんだよって、お母さんが言っていた。
「そうねぇ…来年の春には、もうお兄ちゃんになってるかなぁ?」
お母さんはそう言って、まだ大きくなっていないお腹を優しくさすった。
ボクも、まだ大きくなっていない、お母さんのお腹をさすってみた。
「ボクね=もう、赤ちゃんのお名前も考えたんだよ♪」
ボクがそう言うと、お母さんは、少し笑いながらボクの頭をヨシヨシって、撫でてくれた。
「どんな名前にするの?」
興味津々で聞いてくるお母さんに、ボクはわざともったいぶって、「エヘン」と咳払いをする。
そして、息を溜めてから、お母さんにボクが考えた名前を教えた。
「あのね…『ウララちゃん』っていうのc」
その名前は、口にするのが、なんだか恥ずかしいような、そんな不思議な感じがする名前だった。
けれど、ボクの頭の中には、『ウララ』という名前しか浮かんでこなかったのだ。
「ウララ…?」
お母さんは、その名前を聞くと少し驚いた顔をして、何度も、「ウララ、ウララ…」と呟いていた。
「………お母さん?」
心配になった僕が、お母さんの顔を覗き込むと、お母さんはやっと、僕に笑顔を向けてくれた。
「なんでもないわ…。『ウララ』って、とっても、素敵な名前ね………でももし、生まれてくる子供が男の子だったら、どうするの?」
お母さんの鋭いツッコミに、ボクは満面の笑みで答えた。
「絶対!女の子だよ!絶対、絶対、ぜぇ~たいだよ!」
ボクがそう言うと、お母さんは吹き出すように笑って、また、ボクの頭を優しく撫でてくれた。


