≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視１』より～

「おぉ　日村先生　どうも　ご苦労様でした」


教頭が　日村　令子を　見て言った


「いいえ　…たまたま　居たので…　良かったです」


日村　令子は　チラッと　オレを　見た

「本当に助かりましたよ…　昔のようなことにならなくて…

おっと…　ンッ、ウンッ」


教頭は　自分でベラベラ喋っておきながら

途中で　一人で咳き込んで　話しを終わらせた


『昔のようなこと…？』


なんなんだ


この『意味アリげ』な　発言


「教頭先生　それより　生徒達が　キャンドルサービスで使う


キャンドルが見あたらないと　探していましたよ」


「あっ　そうだった！すっかり忘れていましたよ

そうでした　そうでした！食材と一緒に　

搬送してて　もらったんですよねぇ…えーっと…」


-ギィッ…バタン


教頭は　そう　一人で喋りながら　キャンドルを探しに


教員部屋を出て行った


「小津先生…」


また　日村　令子が　口を開いた


「はっ　ハイ！」


…声が　うわずってるぞ　小津！

日村　令子に　脈アリ　なワケ？！


「外で　他の先生方がお呼びですよ

今日は　雨は降りそうにないので　キャンドルサービスは

外ですることになりますけど…　外での　クラス別の配置に

生徒達が　迷っているようでしたので　先生方も

小津先生と　ご相談したいと…」


「わっ、わかりました！！　行ってきます！」


いちいち　どもるな！って