≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~

小津と日村 令子について歩くと


オレたちが 滑り落ちた場所の少し先に


裏道のようなモノがあった


オレたちは その『道』のおかげで

その後 滑り落ちる事なく

無事に 宿泊所に戻る事が出来た


ハルは 大急ぎで 車で病院に搬送され

先生たちは ハルの自宅に連絡したり

他の生徒たちの

遅くなった キャンドルサービスの準備やらで大忙しだった

オレたちのせいで

キャンドルサービスを

『中止』

にする予定だったそうだが

オレたちが 無事に見つかったということと

やはり 高校生活最大のイベント(?)

ということで

やることになった

勿論オレはというと

教員部屋で 小津から

こっぴどく しぼられたってコトは 

言うまでもないだろう


そもそも オレがあの場所に『行こう』と言ったわけでは なかったが

そんなことは・・・

もう・・・

どうでもよかった

むしょーに 疲れた

反論なんて…

もうどうでもいいことだ


さんざんしぼられたが
キャンドルサービスには出てイイと
教頭が(教頭は引率者として来ていた)
情けを かけてくれた


オレは そんな『お情け』など必要なかった


こんな状況を体験したすぐ後で

しんみり キャンドルサービスなんて

やる気分じゃなかった


-ガチャッ


そこに 日村 令子が入ってきた