ハルは 数分前 オレを睨んでいた勢いも消え
ぐったりしていた
先生たちを見て 安心したのか
出血のせいで もうろうとなっているのか
どちらかは 分からないが
このオレも 妙な 『責任』から
解放され ボーッとしていた
小津が ハルをおぶって 先頭を歩き
その隣で 日村 令子が 懐中電灯で
これから歩く道の先を 照らしていた
オレは その2,3歩後から
ついていった
オレたちが 居た場所から離れる時
日村 令子が 後ろを振り返り
何かを じっ と見据えて
何も言わずに また 前を見て歩き出した
オレは 日村 令子が 何を見るために
振り返ったのか 分かっていた
さっきの アイツ… 男の霊だ…
とにかく… 今回は 助かった
なんとか… 助かった
あの時 先生達が来なければ
オレとハルは どうなっていたのだろう…
あの時 もしアイツがオレに飛びかかって
きていたら オレは どう 『格闘』すれば
よかったんだ
たいがいの 霊 は
「あっちに行け」とか「消えろ」とか言うと 消えていたし
場所を変えたりすると 自然と 居なくなっていた
場所も変えられず まして
あんな風に 攻撃的な 『目』で見られたことなどナイ
ぐったりしていた
先生たちを見て 安心したのか
出血のせいで もうろうとなっているのか
どちらかは 分からないが
このオレも 妙な 『責任』から
解放され ボーッとしていた
小津が ハルをおぶって 先頭を歩き
その隣で 日村 令子が 懐中電灯で
これから歩く道の先を 照らしていた
オレは その2,3歩後から
ついていった
オレたちが 居た場所から離れる時
日村 令子が 後ろを振り返り
何かを じっ と見据えて
何も言わずに また 前を見て歩き出した
オレは 日村 令子が 何を見るために
振り返ったのか 分かっていた
さっきの アイツ… 男の霊だ…
とにかく… 今回は 助かった
なんとか… 助かった
あの時 先生達が来なければ
オレとハルは どうなっていたのだろう…
あの時 もしアイツがオレに飛びかかって
きていたら オレは どう 『格闘』すれば
よかったんだ
たいがいの 霊 は
「あっちに行け」とか「消えろ」とか言うと 消えていたし
場所を変えたりすると 自然と 居なくなっていた
場所も変えられず まして
あんな風に 攻撃的な 『目』で見られたことなどナイ


