≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~

ただ さっきと 『違った』のは


『水…』と 唸っていないところだ…


ソイツは 唸るのをやめて


今度は オレの方を


ジッ と 見た!


『来るか?』


思わず 身構えた…


オレの心臓も 全速力で 鼓動を打っている



「おまえたち!!」



パッと 何か明るいモノが


オレの目の中に飛び込んできた


その 眩しさに オレは

グッと 目を閉じた


「大丈夫か!?」


ん?…この声…


担任の 小津だ!


「先生!」


叫んだのは ハルだった


小津の姿が やっと 視界に入った


さっき 目に飛び込んだのは 


懐中電灯の明かりだった


「先生…」


と 言った瞬間


棒立ちだった オレの身体が


強い力で グッと 胸元から引っ張られた


「何やってんだ!おまえらは!!

上じゃ 先生達は大騒ぎだぞ!

生徒には パニックにならんように

伏せてあるが… なんてザマだ!」