20・・・30・・・

25・・・


へぇ…40か…


オレは カフェに入って来た人
1人1人を見て
感覚を研ぎ澄ましていた…


『霊視』なんて…


オレは 今まで自分の中で
半分ほど封印してきたこの『能力』を
全開にしようとしている・・・・・


それまでのオレは
見えるものは『見える』見えないものは『見えない』
それでいいと思って生きてきた


分からない奴らの事まで面倒みてたら、霊能力者なんて能力持ってる方が損ってもんだ
こんな能力のどこが羨ましいんだ…と・・・

『わずらわしい』だけだった


はっきり言って霊能力者なんて
24時間コンビニとおんなじだ

寝ても覚めても 他の奴らには見えない奴らが どんどんやってきて なんだかんだと言ってくる


しかもノーギャラだ


霊能力者ってのは
ただの『便利屋』でしかないんだ


そう 思うようにしていた


普通の会社に就職すれば
毎日毎日 同僚や上司から『霊』の事ばかり相談され 休み時間も潰して相談に乗っていた
朝晩のオレのロッカーには『お悩み相談』の貼り紙が 毎日貼られていた

オレは毎日の
『ラッキー星座占い』じゃないんだが…



今となっては


もう…


そんな事は


どうでもいい


オレには ただ…


『守りたい』モノがある


今は それだけだ…