≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~

「100?」


「うん!」


「100数えたら ヒカル…戻ってくるの?」


「…じゃなくて、100数えたら

この 水筒の 麦茶飲むんだ」


「お茶…飲むの?」


「うん 100数えて 麦茶を飲んだら

また 100数えるんだ

そしたら 麦茶飲む!分かった?」



「…分かった…けど…

 …それが…なんなの?」


「生きてる 証(あかし)だ!」


ハルは キョトンとした様子だ


しかし こんな事でも

ハルには『やるべきこと』

すなわち『希望』が必要だった


「それを繰り返したら 何度目かで オレが助けをつれて

戻ってくるから」


暗がりにも だいぶ目がなれてきた

ハルは コクッと 頷いた


「それじゃ…」

と 言って オレがその場を去ろうとした時だった