≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視１』より～

「昨年です、、妻が亡くなったのは・・・」


会社では　女子社員にも避けられ気味の上司ではあるが

奥さんを亡くして　さぞ辛い経験を味わったのだろう


オレは　人の相談や供養に立ち合うようになって思った事は

『誰でも』

表面上『忌み嫌われる人』であっても

必ず『愛すべき点』を持っているという事だった


誤解されては困るがこの『愛』とは

男女の『恋愛』のことではなく


地球上にたくさんいる人間の中で　この広大な宇宙の中で

こんなにちっぽけな

オレたち『人間』の『想い』というものを


『かけがえがない』


と思う気持ち


その『かけがえがない気持ち』を発している

自分自身でさえも　せいぜい１００年やそこらで

この地上での『生』を終える


宇宙の果てしない『時間』からすると

そんな『一瞬』でしかない『時間』を

オレたちは『生きている』と思うと


オレは　とても『切なくなり』


相手の『イヤな部分』を　受け入れ

相手の『良い部分』を　いとおしく思うようになってきていた


「山田さん　あなたが今日私たちをここに呼んだのは

もう１つ理由がありますね？」


「・・・・・」


山田氏は　視線をテーブルの上で右往左往していた


「パパ！　もしかしてママのこと？」


「んん・・・・」

山田氏は　喉を鳴らした


「ママなら大丈夫！って　エンジェル君が言ってるって言ったでしょ！

天国でママすごく幸せそうだった！私見せてもらったもん！

パパ信じてなかったの？！」