≡イコール 〜霊能力者へ 『霊視1』より~

「私ジャンプ力には自信があるんだよね!」

という、ハルの『ジャンプ』は

ハルの顔がオレの顔と並ぶ程度のものだった


「ムダだ!って

疲れるだけだから

やめろ!ってば」

オレの制止も聞かず

ひたすらジャンプするハル


「あっ、あっち側の 枝の方が 低い!」


ジャンプの最中に見つけたのか

今 立っている場所の

反対側に 確かに少し低く 短い 枝があった



「こっちなら 届くかも!」


反対側で ハルは 再びジャンプしはじめた


「もう… 分かったよ


オレが 跳んでみるから…」


そう 喋りながら ハルの隣に着いた瞬間!



「きゃっ!」


-グラッ…


ハルの手がオレのジャージの 背中 を掴んだ


うそぉ!


ザザザザザザザーッツ!


ブチブチブチブチッ!!


ザザッ!ザーーーーーッ、ザッ!


一瞬 

何が起こったのか分からなかった