「なんでも 言ってください」


「今までも そうではあったけれど 

これからは 本格的に『試される』わよ

あなたは いつも『試されている』

その事を 忘れないでいて」


「わかりました」


オレは 『逃げない・・・』


いや どうせ『逃げられない』と分かったから

もう『遠回りはしない』と 思えたのかもしれない


オレは 日村先生の居る部屋を出た


『スマイルコート』を出て 


また 来たときと同じエレベーターに乗り


1階へ降りた


ビルを出て


樹花の待つ 病院へ向かった


明日から いや たった今から


オレの『霊能力者』としての『修行』が始まった