坂本の病室の前から 談話室を覗き込むと
『やっぱり』
日村 令子の声だった
日村 令子は すぐにオレの存在に気づいたが
一瞬 視線をこちらに向けただけで 他の人と話続けていた
オレは ノックするのをやめ 恐る恐る談話室に近づいた
そこには 昨日坂本を手術した 島田さんがいた しかも今日は普段着だった
それに 中道さんも
そして・・・
坂本の母親も・・・
28年ぶりに 3人揃ったのだろう・・・
「それでは そういう事で 今度の日曜日でいいですね」
『今度の日曜日?・・何があるんだ・・・』
3人は 黙って頷いていた
『もしかして また あの『浄霊』とやらをするのか?あんなインチキ!』
オレは そう思いながらも その場の 重いい空気に『触れてはいけない』ような
そんなモノを 感じ 日村 令子の悪口を 言えないでいた
オレが 4人と 少し離れたところで モジモジしていると
「あなたも来るわね 奥村君」
と日村 令子が 突然オレに振ってきた
「彼は ああ見えて 霊能力が高いので 結構『戦力』になるんです
私は 彼にも立ち会ってもらえると 助かるのですが・・・」
日村 令子が オレを・・・『頼りにしてる?』
そう思っただけで さっきまでの 怒りはどこかへ消えてしまっていた
3人は また 黙って頷くだけだった
島田さんが 立ち上がった
「これから・・・やっと 本当の『供養』が出来るんだ・・・
絶対に 来て下さいよ!」
「分かってます・・・逃げたりなんて・・・しません・・・
出来ません・・・もう・・・」
坂本の母親が か細い声で 答えた
中道さんも 立っている島田さんと 目を合わせて 頷き
立ち上がって 島田さんと一緒に帰って行った
『やっぱり』
日村 令子の声だった
日村 令子は すぐにオレの存在に気づいたが
一瞬 視線をこちらに向けただけで 他の人と話続けていた
オレは ノックするのをやめ 恐る恐る談話室に近づいた
そこには 昨日坂本を手術した 島田さんがいた しかも今日は普段着だった
それに 中道さんも
そして・・・
坂本の母親も・・・
28年ぶりに 3人揃ったのだろう・・・
「それでは そういう事で 今度の日曜日でいいですね」
『今度の日曜日?・・何があるんだ・・・』
3人は 黙って頷いていた
『もしかして また あの『浄霊』とやらをするのか?あんなインチキ!』
オレは そう思いながらも その場の 重いい空気に『触れてはいけない』ような
そんなモノを 感じ 日村 令子の悪口を 言えないでいた
オレが 4人と 少し離れたところで モジモジしていると
「あなたも来るわね 奥村君」
と日村 令子が 突然オレに振ってきた
「彼は ああ見えて 霊能力が高いので 結構『戦力』になるんです
私は 彼にも立ち会ってもらえると 助かるのですが・・・」
日村 令子が オレを・・・『頼りにしてる?』
そう思っただけで さっきまでの 怒りはどこかへ消えてしまっていた
3人は また 黙って頷くだけだった
島田さんが 立ち上がった
「これから・・・やっと 本当の『供養』が出来るんだ・・・
絶対に 来て下さいよ!」
「分かってます・・・逃げたりなんて・・・しません・・・
出来ません・・・もう・・・」
坂本の母親が か細い声で 答えた
中道さんも 立っている島田さんと 目を合わせて 頷き
立ち上がって 島田さんと一緒に帰って行った


