オレは あまりの苦しさに チャリをとめた


河原には 青々と 草が茂っていた

その奥で 沈みゆく 太陽を反射し 

キラキラと 光る川を 見つめた


オレは 身体が ガタガタと震えるのを

押さえられないでいた

ハルを失う・・・


そんな恐ろしいことが よくできたモノだ


オレは 震えながら 自分のバカさに笑った


でも あの言葉には とても逆らえなかった


《お前では この子を守れない・・・》



川は ますます光を反射して

キラキラと 踊っていた


キラキラしていたのは 太陽の反射のせいだけではない


多分 オレは 17年間の人生の中で はじめて


『愛する人』を 想って 『泣いた』瞬間だった