「ミンナ カンニンヤ!ミンナノ オオサカ ココデ カイホウスル!」
カーネル・サンダースは立ち上がり、両手でステッキを握ると、それを大地に突き立てた。
「何かするぞ!全員、この場所から一次撤退だ!」
柿崎の叫びと同時に、カーネル・サンダースのステッキが突き刺さった大地から、すさまじい光があふれ出した。
「ボチボチ デンナア!」
瞬間、巨大な光の柱が大阪と天空をつないだ。
府庁が、周囲の建物が、圧倒的な光の渦に飲み込まれて崩れ落ちていく。柿崎はまばゆい光にすべてを見失いながら、
(シルヴィア、シルヴィア!)
と愛しい妹の名を心の中で叫んだ。

この日、大阪は解体された。