柿崎は無線を部下に渡すと、
「速度を速めるぞ。現在6班が府庁付近で巨大カーネル・サンダースと戦闘中だ。他の班にも、急いで現地へ向かうよう連絡!いくぞ!」
「らん、らん、るー!」
隊員たちはおきまりの台詞を叫び、両手を天に高々と上げた。
走り出した柿崎の班に、続けざまに非情な無線連絡が届いてきた。
「少佐、聞こえますか。6班、巨大カーネル・サンダースとの戦闘において壊滅。到着した別の班も戦闘に入っていますが、被害が出ている様子!」
「こちら4班、府庁前にて巨大カーネル・サンダースと戦闘開始。すでに数名の負傷者!敵は巨大なステッキを振り回して攻撃してきます。我々のハンバーガーボムやフライドポテトショットにも怯む様子はありません!」
「こちら7班、嗚呼ッ!ハンバーガーが効かない!」
部下たちがやられていく・・・柿崎はあせりに、拳を握り締めた。