いまだに顔を覆ってうずくまっているので、
泣いているのかと思ったら…


「ねえ、アンタ?ボールけったのは?」


俺が聞いた普通の女子の何倍も綺麗な声で聞かれた。


「そ、そうだけど…ゴメンな?」


その瞬間、その女子はバッと立ち上がった。


赤く腫れてはいたが、その顔はどこかのモデルのような、
端整かつ、綺麗な顔をしていた…


しかし、放たれた言葉は俺の想像をはるかに上回った。