「じゃあ、昼飯食べてこ~い」


と担任の先生、西川先生がいった。



「「やったぁ~」」

みんな一斉に立ち上がった。


もちろん、あたしも、立ち上がった。


「はい、学の分だよ」

と、鞄の中から取り出したお弁当を学にわたした。


「いつもサンキュー」

「どーいたしまして」


学の家は、お母さん、お父さんがいつも仕事で早いから、あたしが、『あたしが学の分作るっ』って言って、毎日、学の分のお弁当を作ってる。