僕が君を護る盾となろう

嫌な予感程当たるものだ。
後少しで裏口へ着くときに昇達は病院関係者と鉢合わせてしまった。

「あ」
「げ」

二人は睨み合う。
医者は助けを呼ぶか、このまま残るか迷ってるみたいだ。
昇達はゆっくり後退りする。
すると医者がポケットから何かを取り出した。
暗闇で良く見えないが…あれは注射器か…?

…鎮静剤!?

「あ〜…それは患者に使う物で俺みたいな好少年には…」

医者は昇の話を聞かずに突っ込んでくる。

「げ!走るぞ!」

昇は美麗の腕を掴むと後ろに向かって走り出す。