僕が君を護る盾となろう

「寒いな…」

昇は呟く。
時計を見るともうすぐ年が変わる。

ドアの上には赤いランプが付いている。
これが鍵が閉まってるという明かりだろう。

その明かりがいきなり緑に変わる。

昇は恐る恐るドアを開けてみる。

…開いた。

中を覗く。

特に誰も居ない。

昇は近くにあったエレベーターのボタンを押す。
反応は無い。

「あ、停電してるからか?」

しかし、明かりはまだ付いている。
非常用の電気でも使われてるのだろうか。
昇はしょうがなく階段を走り上る。