僕が君を護る盾となろう

なんとも呆気ないものだ。
俺は今から犯罪に手を染めようとしている。
しかも、知り合ったばかりの人達と。

「よっしゃ!ほんなら行こうか!」

夢田が入口に向かう。
夜の精神病院は門に鍵がかかっている。
中から逃がさないため、外から侵入させない為。

今回は、外から侵入して中から逃がすためこの鍵をどうするかが一番の問題点だと思う。

「よぉ。来たぜ」

夢田が普通に門番に声をかける。

「本当に俺は関係ないからな?」

門番が言う。

「大丈夫大丈夫。あんたの秘密は話さないよ」

門番はボタンを操作して、門を開ける。

「ほらよ。せいぜい頑張りな」