僕が君を護る盾となろう

男に指定された場所に行く。

「南埠頭のB−4の倉庫に来い。日時は12月30日の9時だ」

昇はバイクから降りる。
目の前には「B−4」と書かれた倉庫がある。
昇は周りを見渡す。
…誰も居ない。

シャッターを押してみるが動きそうも無い。

「早かったのか?」

昇は床に座る。
12月の埠頭は風が冷たい。
ずっといたら凍えそうだ。

「吉田昇だな?」

昇は周りを見渡す。
声の主は倉庫の影に立っていた。

「話は聞いている。ついてこい」

昇は男についていく。

「入れ」

男が倉庫のドアを指差す。
言われた通りに入る。

男は周りを見渡してから、ドアをゆっくりと閉めた。