僕が君を護る盾となろう

母は政府相手に裁判を起こしたが、敗訴。

その帰り道に交通事故を起こして死んだ。

裁判費を稼ぐ為に無理をしていた為、カーブを曲がり切れず、海に飛び込んだ。
何故、母が海がある方面に行ったのかは分かっていない。
ただ、「知り合いと会ってくる」と言って出て行っただけだ。

死体は…回収できていない。

「今年ももう終わりだよ。一緒にイルミネーションを見に行きたいね?」

昇はこらえきれずに涙を流す。
彼の両親はどちらも政府に殺されたも同じだった。
昇はポケットから一枚の紙を取り出す。
何度も見た為、そこに書かれている事は全て暗記していた。
昇はその電話番号にかける。