私は首を大きく左右に振った。
そんな私を見て笑う阿川先生。
「まぁ、とにかく今日は素直に送ってもらえ。なっ?」
『……うん。阿川先生なら喜んで送ってもらうのに』
阿川先生なら緊張しないし。
先生ってより友達みたいな感覚だから。
「アハハ。そかそか、じゃー次の機会に、なっ?」
『うん、じゃーね』
「あぁ」
私は鞄を持って、阿川先生に手を振って保健室を後にした。
保健室を出た後に小さな溜め息が出た。
阿川先生の言葉が頭を回る。
胸が“ドキドキ”してる。
私は廊下を歩いて下駄箱に向かった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…