『大丈夫です。電車で帰りますから。補習のことは私から両親に話しますね』
そうメモ帳に書いて先生に見せた。
「担任として俺からもちゃんと話しておきたいから。職員駐車場で待ってて?」
先生はそう書いて私に見せた。
そしてメモ帳をスーツのポケットに入れると、阿川先生に何か言って保健室を出て行った。
どうしよ……。
「どうした?」
阿川先生が私を心配そうに見てる。
『先生の車に乗っていいのかなぁ?』
「いいんじゃない?ちゃんとした理由があるんだから」
『そうだけど……。ホントにいいのかなぁ?』
「どうしてそう思うんだ?」
『うーん……』
「あっ!もしかして……」
『何?』
「川瀬先生のことが好きなのか?」
えっ?
先生のことが好き?
私が?