『阿川先生と川瀬先生って仲がいいの?』
「あぁ。実は高校の同級生なんだ。大学は違うけど、川瀬先生とは親友だな」
『そうなんだ~』
へぇ……。
阿川先生と川瀬先生って、どんな高校生だったんだろう……。
『ねぇ、阿川先生と川瀬先生って、どっちがモテたの?』
「な、何聞いてんだよ!」
慌てる阿川先生って可愛い。
『ねぇ、どっち?』
「まぁ、俺と言いたいとこだが、瑞樹の方がモテたかなぁ?」
阿川先生はホッペをかきながらそう言った。
フフ、やっぱりね。
それにしても先生、遅いな……。
私は壁に掛かってる時計を見た。