俺は冷めたコーヒーを一気に飲んだ。


腕時計を見る。


昼休みが終わるまで、まだ時間はある。


俺は椅子から立ち上がった。



「おっ?どうした?」



咲哉が俺を見る。



「咲哉、お前に相談して良かったよ」


「そっか」



咲哉は笑顔でそう言った。



「俺、ちょっと体育館裏に行って来るわ」


「おぅ!」


「咲哉、サンキュー」



俺はそう言って保健室を出た。


そして体育館裏まで走った。


香月がいますように――……。


そう願いながら走った。




―瑞樹Side end―