―瑞樹side―
“ピピピ――ピピピ――”
狭い寝室に携帯のアラームが鳴り響く。
俺はベッドから手だけ出してアラームを止めた。
体を起こして隣を見る。
まだ帰ってないか……。
俺は寝起きの重たい体を起こし、狭い寝室の半分くらい場所を取ってる無駄に広いダブルベッドから出た。
キッチンに行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを出して、コップに注ぐと一気に飲んだ。
俺の名前は川瀬瑞樹(カワセ ミズキ)
年齢は25歳。
大学を卒業後、念願だった中学校教師になって2年。
異動で今日から新しい中学校の勤務になった。



